※急患はこの限りではございません。
※都合により受付終了時間が早まる場合がございます。
脳神経外科とは、脳・脊髄に生じた病気を主に手術で治す診療科です。
頭痛、頭重感、めまい、フラフラ感、手足や顔面の痙攣、手足や顔面のしびれや痛み、バランスがうまくとれない、突然意識を失ったり痙攣を起こすなどのような症状のある人が対象となります。
脳腫瘍は、脳、脳を包んでいる膜、血管などから発生するできもので、良性のものと悪性のものがあります。手術で取り除いたり、抗がん剤を使用して治療します。
主な症状は頭痛で、特に朝方に強い傾向があり、吐き気や嘔吐を伴う事があります。
その他、脳腫瘍のできる場所により、様々な症状が生じます。例えば手足が動かなくなったり、しびれたり、身体のバランスがとれなくなったりする事もあります。物忘れをしたり、性格が変わったりする事もあり、認知症や精神病と間違われる事もありますので注意が必要です。
一般に、悪性のものの方が、症状の進行が早く月単位で、良性の場合は、進行が遅く年単位で症状が進んでいきます。
脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)とも呼ばれますが、頭の中の血管がつまったり、切れたりして生じる病気です。一般に、突然症状が出現するのが特徴です。
血管がつまるとその血管の支配している領域に血液がいかなくなり、その部分の脳細胞が死んでしまいます。これを、脳梗塞と言いますが、症状は主に手足の麻痺が多いのですが、言葉が出なくなったり、意識が無くなってしまう事もあります。血管が切れた場合は、脳出血になります。
この中で、特に怖いのは、頭の血管の瘤(脳動脈瘤)が破れて生じるくも膜下出血です。これは突然、後頭部を殴られたような激痛が生じ、多くは吐き気や嘔吐を伴います。ひどい場合は、意識が無くなりこん睡状態となってしまいます。
これらの疾患は、一刻も早く治療を開始する必要があります。
脳卒中になると、手足が麻痺して力が入らなかったり、反対に手足の筋肉がつっぱったり、こわばったりするなどの後遺症が残る場合があります。このような後遺症の治療ではリハビリが大切ですが、筋肉のつっぱりやこわばり(痙縮)を和らげるための薬(ボトックス)による加療も行っております。
交通事故や転落などで頭を打った場合に、脳に傷が入ったり、頭の中に出血したりする事があります。このような場合には、緊急手術の対象になることが多くあります。
注意しなければいけないのは、頭を打った直後は、意識がはっきりしていて、全く異常がないように見えても、数時間後に突然、こん睡状態になってしまうこともあることです。
頭を強く打った場合、一過性に意識を失っていたり、吐き気や嘔吐を伴っている場合は要注意です。
また、頭を打ってから一か月ぐらい経ってから、ジワジワと頭の中に血が溜まってくる事があります。この場合は、意識障害や手足の麻痺がでますが、高齢者の場合認知症と間違えられ、発見が遅れることがありますので注意が必要です。
現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。2019年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させていただき、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の院長 藤澤睦夫にその旨お申し出下さいますようお願いいたします。
より詳細な情報は下記に掲載されていますので、そちらもご覧ください。
一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database)に関する研究