痙縮に対するボツリヌス療法Botulinum therapy

ボツリヌストキシンを有効成分とする薬を使用した痙縮の専門外来

片木脳神経外科では、2011年7月からボツリヌストキシンを有効成分とする薬を使った痙縮に対する加療を行っております。

痙縮(けいしゅく)とは

脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。

痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。

痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮(こうしゅく)といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となります。

痙縮 手
痙縮 足

実際の手技

当院では上肢・下肢に対して、表層筋に施注する場合は視診・触診を行い、細い注射針で、ゼオマインまたはボトックスを筋肉注射します。深在筋に施注する場合は、エコー(超音波診断装置)下に対象筋を同定し、細い注射針で筋肉注射します。

当院での実績

当院では2023年5月31日現在で、140人の方(そのうち57人の方は上下肢ともに施注を受けており、継続して複数回受けられている方もいらっしゃいます)への施注実績があります。

ご予約・お問い合わせ

加療希望の方<初診>は、月曜日・火曜日・水曜日・金曜日の午後に予約をおとりしますので、お電話ください。
【予約受付時間】(平日)月曜〜水曜日 16:00~17:30
【TEL】0898-22-1102
予約日に療法士による評価も行い、治療の適応を判断させていただきます。
実際の治療は、使用日時を決定し、後日となります。

page top